STAR TREK PICARD (SEASON 3)

Amazon Primeでスター・トレック：ピカードのシーズン3が始まっている。現在エピソード4まで見たところだが、それについて少し。

スター・トレックについて
スター・トレック：ピカード
今後はどうなるスター・トレック：ピカード

スター・トレックについて

スター・トレックについてはご存知の方も多いと思うが、シリーズの最初はカーク船長とスポックが名物キャラクターの宇宙ものドラマである。
シリーズ2作目にタイトルにもあるピカード艦長が登場する「Star Trek The Next Generation (略してTNGと言われている)」が作られている。このTNGが僕は大好きでDVDのボックスセットも持っているほどである。

見たことのない人は勘違いしていることが多いのだが、決してSFによくあるドンパチものではないのがスター・トレックシリーズの魅力で、TVドラマ版はなかなか趣深い人間ドラマなのである。どうしても映画版の方は興行的な成功を意識するためか、ドンパチ要素が多めに入ってくるので「TVドラマ版は」とことわりを入れた。とにかく登場するキャラクターのどれもに人間味あふれた味わいがあり、喧々諤々のやり取りをしたりしつつも助け合いながらトラブルを乗り越えて宇宙を旅する内容になっている。

スター・トレック：ピカード

いまリアルタイムで更新をしているのはシーズン3で完結編とアナウンスがある。したがってこのシーズンで終わりとなるはずだが、終えるのが勿体無いと思えるほどこのシーズン3が出色の出来になっている。
シーズン1とシーズン2もすでに見終わっているが、正直シーズン1、2は「ピカード」である必要性が感じられなかった。スター・トレックの他のスピンオフとしてもう少し長い期間で話を進めていったほうが面白くなるんじゃないかと思うような内容だった。

しかしこのシーズン3はエピソード1からTNG色が満開で、往年のキャストも惜しみなく登場し、これは「ピカード」でなければ成り立たないという出来になっている。
これまでのシーズンでもデータやラフォージ、ライカー、トロイなどが登場したが、「TNGのその後のメンバーはこうなりました」的な出演だった。それが今回のシーズン3ではがっつりタッグを組んで活躍するところまで来ていて、TNGファンの僕としては大満足である。

往年のキャラクターでいえば、TNGからだけでなく「スター・トレック：ディープ・スペース・ナイン (DS9)」「スター・トレック：ボイジャー (VOY)」からも登場している。いや実際に登場してくるのはVOYからのセブン (セブン・オブ・ナイン、アニカ・ハンセン) くらいか。
しかしDS9で活躍した保安部長のオドーと同じ可変種という種族が登場してきたり、今回乗り込む宇宙船USSタイタンのドクターが同じくDS9で登場したダックス (ジャッジア・ダックス) と同じ種族であったり、やはりDS9のキラ少佐 (キラ・ネリス) と同じベイジョー人がUSSタイタンの操舵手であったりするなど、TNG – DS9 – VOY というゴールデン3部作を強く意識した内容となっていて、僕らトレッキーには垂涎モノの内容である。

USSタイタンの船内で可変種の侵入者を探査するくだりで、タイタンの艦長が可変種の体を休めるためのポッドをセブンに見せる時のパッドの画面にオドーの写真が小さく入っていたのを見逃さなかった方も多いのではないだろうか。こういった細かい作り込みが粋だなぁと嬉しく感じてしまうのだった。