
「写真集計くん+ for Mac」というソフトを作りました
最近まったく更新してなくて、WordPressのプラグインの更新が7つくらい溜まっていました。お久しぶりです。
その間何をしていたかというと、「写真集計くん+ for Mac」というソフト(?)を作っていました。Excel for Mac 2011 の VBA(Visual Basic for Applications)を使って作成したマクロなんで、ソフトと呼ぶかどうかはちょっと?ですが…。
このソフトで何ができるかというと、よく保育園や学校、スイミングスクールなどで写真の販売ってありますよね?バーッと写真を貼り出して、申込の袋をもらって、その袋に欲しい写真番号を書き込んで、枚数分のお金を袋の中に入れて写真屋さんに申し込むやつです。その写真屋さん側で使うソフトになります。
昔の話でいうと、写真屋さんは写真を販売するためにこういうことをしていました。
- 撮影した写真を現像に出してプリントをして、それらのプリントに写真番号を割り振ってシーリングして販売見本を作ります。
- 販売見本を販売する場所に掲示して、申込袋で申込を募ります。
- 申込袋が集まったら、申込を写真ごとに集計していきます。001の写真が30枚、002の写真が26枚・・・という感じで集計されます。
- 集計表をネガとともに再びプリントに出します。
- プリントされた写真が返ってきます。
- 写真を番号ごとの山にわけ、申込袋を見ながら注文された写真を山から取り、おひとり分ずつ申込袋に入れていきます。(俗に「カルタ取り」と呼ばれる、とても面倒な作業です。)
- すべての申込袋に写真を詰め、納品して完了です。
今は写真もデジタルの時代ですから、ネガフィルムなどは使いませんが、基本的には上記のような行程で販売写真を納品しているところはまだまだあるようです。
これらの行程にかかる時間を大幅に縮めるために作ったのが、「写真集計くん+ for Mac」です。
写真集計くん+ for Mac には以下のような特徴があります。
- プロジェクト単位で複数の販売データを保持することができるので、カメラマン、写真館などの業務用途に最適です。
- デジタルカメラで撮影した写真をコピーする際に連番リネームを同時におこないます。
- 行事区別用の接頭文字(プリフィクス)を1文字+「ー」(ハイフン)+4桁の番号+「.jpg」というファイル名にリネームします。
- 接頭文字は任意の1文字を指定可能。連番は開始番号を指定できます。
- 注文の入力がスムーズにおこなえるように工夫してあります。
- 注文者のクラス・名前は入力しなくても構いません。
- 注文写真番号は4桁の連番部分のみの入力です。
- 注文枚数が1枚の場合は入力が不要です。
- 入力フォームの工夫により、注文者の入力と注文写真の入力がシームレスにおこなえます。
- 直前の注文入力の間違いは、素早くその場で訂正することができます。
- 入力した写真番号をリアルタイムで画像データファイル(写真)名と照合しますので、入力間違いが効率的に抑止できます。
- 本体の入力シートとは別に、手分け入力シートを発行することができ、複数人で注文の集計をおこなうことができます。
- 入力した注文は入力した順にプリントできる自動プリントファイル(DPOF)に書き出すことができますので、仕上がりプリントのカルタ取り作業がなくなります。
- 画像データファイル(写真)と自動プリントファイル(DPOF)を、FTPサーバーにアップロードできますので、インターネットを通じたプリント発注が可能です。
今回、Macユーザーのカメラマンさんや写真館さんが使えるように考えて作成しました。フリーウェアとして配布しますので、ぜひ試してみてください。ダウンロードは下のリンクから。
>> 写真集計くん+ for Mac のダウンロード(prnodrmac100.zip:約3.6MB)
>> マニュアルのみダウンロード(上のアーカイブに同梱されています。prnodrmac_manual.pdf:約3.4MB)
なお、使用するには、Microsoft Excel for Mac 2011 が必要になります。
2014/07/08 追記
ベクターでも公開されました。どこからダウンロードしても同じものです。